後悔とはソシャゲの醍醐味

前置き

原神には、「深境螺旋」というエンドコンテンツがある。

 

私と同じ年の頃である方々にわかりやすく言えば「覇者の塔(出展・モンスト)」である。

 

要するに極まった者たちの娯楽だ。超高難易度、ゆえに報酬もいい、というソシャゲならではのコンテンツという位置づけである。

 

世間の原神ブログや攻略サイト、あるいは某掲示板でキャラ性能について語られる時、

 

このエンドコンテンツでの有用性がかなり取りざたされている。

 

キャラごとの理想的な立ち回り、パーティー単位での扱い方も、前提部分に深境螺旋の高難易度階層攻略がある感は否めない。

 

が、私(冒険者ランク40)にとっては、恐らく数か月先まで縁のない話である。

 

そもそも原神は2020年9月にリリースされたゲームだ。

 

現在2023年2月、実に2年と半年近くの歳月が過ぎ去っている。

 

2022年12月に旅を始めた私のブログは、すでに2年半も戦い続けてきた猛者たちからすれば的外れな部分もあるだろう。

 

しかし、恐らく私のような、流行に流行初期に乗っかることのできないひねくれ者も間違いなくいるはずだ。

 

そして同じところでつまずくのだろうが、悲しいかなすでに成熟したコミュニティばかり、冒険者ランク40以下などという新米冒険者の感想記事などすでに淘汰されている。

 

初心者向けに効率性などを重視したまとめ記事はあるが、

 

実際に原神をプレイしてみた感想としては、

 

エンドコンテンツを見据えた、効率性を重視するキャラ選定や進め方では面白みに欠ける

 

キャラ育成コストが高い故に、効率性を初心者のころから意識するよう指南する情報が目立つが、先の記事に述べたように、

 

課金も含めて、ソシャゲとは自身の選択によって齎される結果と後悔を楽しむものである

 

吐いたリソースは戻らない。が、

 

では「エンドコンテンツ意識」のキャラ評価でおすすめされていないから、好きな見た目や声のキャラをほったらかして、延々とリソースを蓄え続けるのか?

 

自由なオープンワールドの中で、その辺をうろつく雑魚にいちいち苦戦しながら、ストレスを貯めながら、

 

いつか強いキャラをガチャで引き当てる日をじっと待つのが、

 

楽しいゲームライフなのか?

 

要するに、効率性に富んだ記事があり、それらに従ったほうが確かに原神を「うまく」進めることはできるであろうという一方で、

 

私のように無駄に無駄を重ねて原神ワールドを右往左往している者もいて、

 

それでも十分楽しんでいるので、世間のキャラ評価やら何やらを新米冒険者の内から鵜呑みにする必要はない、というのが本記事の前置きだ。

 

もう一つ前置きとしては、ある程度Wikiや他の攻略サイトを見た人が、暇つぶしにふらりと訪問することもあるかもしれない、

 

程度の認識で記事を書いている。

 

こんな雑記ブログが検索上位に引っかかるはずがないからだ。

 

故に、用語については、原神プレイヤーなら恐らく知っているであろうという暗黙の了解ありきで記事が進むことは申し添える。

 

 

 

 

さて、ところで我が原神アカウントは…

と、ここまで語った上で、前置きをすべて台無しにする

 

2凸雷電である。

 

この雷電将軍というキャラ、非常に強力な性能を持つが、

 

それゆえに、少なくとも私が今到達しているストーリーの段階(三つ目の国・稲妻を終え、次はスメールへ)においては、凸は全く必要ない

 

ほかのさまざまな記事も見る限り、ストーリー攻略においてはたぶんこの先も凸る必要は生じなかった

 

ただただ原神を始めるきっかけになるぐらい見た目が良いこのキャラを強く使いたい、という欲望のためだけに金を入れた。

 

ガチャを引く前に「2凸で火力が段違いになる」という事前情報を入れてしまったが故の暴挙である。

 

これは前置きにもあった「世間の評価」に踊らされたが故の後悔だ。

 

心情的には良い思い出だがお財布的には、

 

独身でよかったなどと虚しい言い訳を自身に言い聞かせるレベルのダメージである。

 

キャラのモデリングが好きなことは間違いがない。顔がよすぎる。ついでに声もいい。

 

しかしそれなら「火力」を求める必要性は全くなかったのである。

 

というか、別に2凸していなくても雷電将軍の「瞬間火力」と「総合的な扱いやすさ」は、まるで初心者のためのデザインと思うほど高水準だ。

 

別記事に詳細を書くが、ありていに言うと「雑に強い」キャラである。

 

雷電将軍を引くときのガチャと、無課金でこつこつ貯めたガチャ石による引きで他の最高レアリティキャラも少しだけ(片手の指で足りる程度)持っているが、

 

それらと比べても、雷電将軍の扱いやすさは新米冒険者にとっても非常に高水準で、しかもその扱いやすさは雷電将軍が本来持つ性能によるものであって、2凸していなければ得られないわけではない。

 

原神を始めてから調べてみれば他にも見た目ドストライクなキャラがいたので、

 

雷電2凸分の資金リソースをそちらのガチャが来た時に回すようにしていたほうが、典型的オタクである私の満足度は高まった可能性がある。

 

別にYoutubeに上がっている動画のようなダメージを出したいわけではないのだ

 

顔の良い女の子で世界を走り回りたいだけなのである。

 

しかし私は、雷電将軍のビジュアルにあまりにもとりつかれていた時期に「雷電は2凸しなきゃダメ(意訳)」という情報を仕入れてしまい、

 

私の思考ベクトルは「らいでんをいっぱいひくぞぉ」という方向性に固定され、

 

気づけば数万が飛んでいた

 

 

 

雷電将軍はたまたま、前置きに述べたエンドコンテンツの適性も高いらしいが、

 

次なる私の標的は「エウルア」というキャラだ。

 

エウルアは原神プレイヤーの一般的価値観で言うと「あまり強くない」とされる最高レアリティキャラだが、

 

あまりにも見た目が良いのでやはり手に入れたい。復刻早くしてほしい。金はないがあることにする。

 

世間の評価で言うと、冒険ランク40程度の状況で育成リソースを割くべきキャラでもないようだが、しかしそれはキャラがそろっているプレイヤーの話だろう。

 

当然、もしも手に入れたなら雷電と同水準にまで優先的に育成を進めるつもりだ。

 

なにせ顔が良いからな

 

となると、雷電二人分の資金リソースが惜しまれるわけである。

 

 

 

ここまでつらつらと私の後悔を述べたが、最終的な結論としては、

 

自分の持つ時間的・金銭的リソースは、リアルまたはゲーム内のどちらにおいても、自分の好きなこと・ものに注ぐべきであって、

 

自分以外の意見に踊らされてしまうと後悔がより大きくなる、ということだ。

 

後悔とはソシャゲの醍醐味であるが、どうせなら自分を貫いた結果後悔することになったほうが「のちのち楽しめる後悔」になるだろう。

 

育成リソースにしても、世間でいう強キャラに注ぎ込むのも、快適性に一役買うかもしれないが、

 

しかしそういう効率性重視だとあなたの好きなキャラを育成できるのは何か月後になるやらわかったものではない。

 

育てたいキャラを育てたいように。せっかく自由度の高いゲームである。まずは自分ありきで進めてみるのも一興だ。

 

 

あぁしかし、そうは言ってもだ。

 

自分を貫いた結果、例えば「星5キャラを完凸するぞぉ」という思考になったなら、

 

その時は止めはしない。

 

カードの支払の初期設定がリボ払いになっていないことだけ確認して、

 

存分に突っ込むがいい。